今回はごく簡単なカスタムを。
前々回では破れた穴をふさぐあて布について紹介しましたが、今回はあえてその破れを人為的に作ってしまおうという提案です。
巷にはクラッシュやほつれをあえて施したジーンズが多数売られています。
中にはわざわざ破ったあとに当て布などの補修を施しているものも少なくありません。
経年変化したジーンズのもつある種の“凄”みやカッコよさを表現して消費者にアピールしているわけです。
はっきりいって二度手間ですよね。
破いた上でさらに加工するわけですから破れも何もない生やリジッドの状態のジーンズよりも単価は高くなってしまいます。
職人の手作業の分は価格が上がるというわけです。
しかし一見非合理的に思えるようなクラッシュ加工ですが、やはりクラッシュしたジーンズには色気があります。
クラッシュとジーンズには切っても切れない“縁”のようなものがある気もします。
たとえばボロボロに破れたジーンズ、スニーカーを身にまとってステージに立ち、音をかき鳴らすミュージシャンの姿を想像してみてください。
格好は決してきれいとは言えませんが一種のカッコよさを感じませんか?
飾り気も何もない究極のそっけない美しさとでもいうのでしょうか、なにか魂に訴えかけるものがあります。
誰もが一度はお気に入りのミュージシャンのスタイル、たとえばファッション、髪型、ギターあるいはタバコの銘柄にいたるまでを真似たことがあるのではないでしょうか?
今回はそんな音楽を感じさせるクラッシュ加工に挑戦してみましょう!
といっても前二回のいずれよりも簡単です。
用意するものはカッターのみという手軽さです。
ジーンズのどの部分でも、自分がクラッシュさせたいと思う部分に目星をつけ、横方向にカッターの刃を入れ、タテ糸を切断します。
後は切れたりほつれたりしたタテ糸を始末してやるだけです。
これで横方向に白い糸が残り、きれいなクラッシュが表現できるはずです。
デニムは主にタテ糸のみが染色されておりヨコ糸は白いままです。
横方向に刃を入れて染織されたタテ糸の繊維を切断してやることで白いヨコ糸だけが残るという仕組みです。
この加工は簡単にできて楽しいためついついたくさんやってしまうものです。
やりすぎると穿いたときにクラッシュが多すぎたりしておかしな印象になってしまうことがあるので注意しましょう。
コツはちょっと少ないかなというぐらいのところでやめておくこととクラッシュ位置を計算してやることです。
逐一穿きながらやるといいかもしれませんね。
それから、あまり濃いジーンズでやると、少しちぐはぐな印象にできあがってしまうこともあるので気をつけましょう。
やはりある程度色落ちをして色も淡くなってきているものの方がベターです。
ただ、ブラックジーンズに関してはこの限りではないと思います。
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